- エンジニアは労働時間が長いって聞くけどホント?
- エンジニアって会社に住んでるんでしょ?
- 求人サイトの情報では労働時間が多いように見えないけど実際どうなの?
世間からは良い印象を持たれていないであろうエンジニア業界で呼吸をしているドナちきです。
皆さんはエンジニアに対してどんな印象をお持ちでしょうか?なんとなく、労働時間が多そうなイメージを持っている方が多いのでは?
何を隠そう私も残業時間が多い部類のタイプの人間でした。月平均80とか1ヶ月100時間越えを経験したこともあります。
ですが、今では残業時間ばグッと減り、月平均10時間程になりました。
私の場合は残業するのが嫌になり、残業時間を減らすためにどうしたら良いかを考え取り組んできました。
現役エンジニアの私の実体験と、残業時間を減らすために取り組んだことを紹介します。
エンジニアの残業時間の実情
私は医療系システムのソフトウェアエンジニアとして働いて現在7年目になります。
入社してから現在に至るまでに残業時間の実情は変化してきています。その変化をご紹介します。
入社してから5年目まで
入社して間もない頃は、自分の力量もよく分からず、先輩に言われるがままがむしゃらに開発をしていました。
当然、自分のスケジュールを管理するという高等技術を持ち合わせていません。スケジュールなんて考えてる時間があれば開発した方が早く終わらね?って思ってました。
また、開発したソフトウェアの品質も悪く不具合が多く見つかっていました。見つかった不具合の原因や些細な問題ですら解決方法がわからないことが多くあり、開発時間の増加に拍車をかけていました。
この頃はもはや感情をなくし思考停止して働くロボットのようでした。
何か抵抗しようと考えるだけ疲れるし、時間の無駄だと感じていました。何も考えずに早く仕事を終わらせて帰りたい、帰れないんですけどね。
たまに早く帰れた時に限って、家に帰って何をしたらいいかわからなくなっていたり、逆にリズムを壊して風邪を引いたりしていました(笑)
そんな労働スタイルだったので残業時間は平均で月80時間ぐらいです。納期前は月100時間を超えた時もありました。
ただ、労働時間を監視するシステムがあったので、幸運にも平均を大きく上回って働く月はなかったです。
また会社に泊まり込むといった、いわゆるエンジニア業界の闇みたいな労働もありませんでした。(先輩の話を聞くと私が入社する前はあったそうですが・・・)
5年目から現在
5年程経験を積んでくると、エンジニアとしての開発力もある程度ついてきました。
要求に対し開発を行うのにどれだけの時間が必要かがある程度把握できるようになってきました。
また自分の開発してきた成果も評価され始め、開発に関する技術的な難しさや立案するスケジュールに関して信頼されるようになってきました。
これが結構大きな変化でした。
以前までは自分の意見を言っても、「前の開発の時は納期遅延してたし、不具合たくさん出てたよね?そんな君の提案の根拠はどこにあるの?プークスクス」
みたいに軽くあしらわれていました。ぐぬぬ。。。
これが、自分の力量に見合った開発スケジュール立てられるようになったことで、残業時間は以前と比べてガクッと減り、平均で月10時間程度になりました。
入社当社に比べれば労働時間を減らすことはできています。
協力会社の働きぶりを見ていると確かに労働時間は多そう
協力会社の人達と同じチームとしてソフトウェア開発を行なうことが多くあります。
そんな協力会社の人達の働き方を見ていると、確かに労働時間は多い印象があります。
というのも、普段の開発から残業込みでスケジュールが作られている感じがありました。
働いている人たちも早く帰るために何かをするというよりは、残業ありきで行動していたように感じます。残業が正当化されているといった感じでしょうか。
何を隠そう私も、周りより働いている俺カッケーと思っていた時期がありました(笑
なぜ早く帰りたいと考えるようになったか?
裁量労働制により残業代が出なくなった
裁量労働制(さいりょうろうどうせい)とは、日本において労働者が雇用者と結ぶ労働形態のひとつであり、労働時間と成果・業績が必ずしも連動しない職種において適用される。みなし労働時間制との違いは、仕事のやり方や時間配分を労働者の裁量に任せる対象者の要件が違う。
wikipediaより
サラリーマンである以上、働いた分だけお金が欲しいです。残業代が出るから残業もするのです。
残業代が出なくなると話は180度変わります。誰が好き好んで残業なんてします?
会社のために働く?そんな綺麗事などで私は生きていません。お金にならない労働などしない!
反骨精神の塊と化しました。
ゲームがしたかったから
ソフトウェア開発が好きだし働いた分だけお金がもらえるので、率先して残業をしていた私ですが、1つだけ譲れないことが。
ゲームしたい。モンハンしたい。
仕事以外の趣味に没頭するっていい事だと思いません?
エンジニアが残業時間を減らすために取り組むべき4つのこと
私の場合、月平均80時間ほどだった残業時間が、10時間まで削減することができています。
そのためには何が大切だったのでしょうか?
エンジニアとして私の経験を振り返った時、残業時間を減らすために取り組むべき4つのことがあると思っています。
早く帰りたいと思うこと
「いや、何言ってるの?」
という激しいツッコミあると思います。
でもね、今一度自分に問いただして欲しい。
「アナタハ、ホントウニ、ハヤクカエリタイト、オモイマスカ?」
少なくとも私は、残業代が出ていた頃は早く帰れなくても良いかなと思っていました。
「働くこと以外に自分の時間に費やしたい。早く帰りたい!」
そう思ったあなた、OKです。それならチャレンジしましょう。
何かを変えるためには、次の2つのことを変えましょう。
- 自分の意識を変える
- 環境を変える
私の場合は、「早く帰ってゲームをしたい」という意識と、「裁量労働制により残業代が出なくなる」という環境の変化でした。
環境の変化は遊びに行く予定でも、習い事でもなんでも良いと思います。とにかく何かを変えることです。
会社で評価され発言権を得る
新商品の企画といったアイデアが求められるような場面であれば、その人の実績はあまり重視されないでしょう。柔軟さや斬新さが重視されるケースもあり、会社に揉まれていない若手のアイデアが採用されることがあります。
では、ソフトウェア開発においてはどうでしょうか?
ソフトウェア開発において重視されることは納期通りに開発を終えることです。斬新なアイデアによる画期的なソフト開発は特に必要ありません。
納期通りに開発を終えるためには、その人の実績や実力に基づいたスケジュール立案が必要です。
だいたい開発には仕様やスケジュール面で無理難題が降りかかってきます。これをいかに調整し、実現可能なスケジュールに落とし込めるかが重要です。
そのためには、自分の発言をいかに受け入れられてもらえるかが大きな要因となってきます。
私が入社したての頃は、鼻で笑われてしまいまともに受け止めてもらえませんでした。
発言力が備わると仕事の進め方も変わってきます。
背伸びしない。自分の力量は自分で把握する
開発期間をコントロールできる立場にいるにも関わらずギリギリの期間設定をしてしまう人がいます。
エンジニアにとって短期間で開発できることは1つの成果であるため、自分の能力を良く見せたいという気持ちが働くのはよく分かります。
ですが、そういった背伸びをした期間設定は、開発が問題なくスムーズに進んだ場合を想定していることが多いと思います。
残念ながら実際に開発を行うと、問題が起こらないことなどほとんどないと思います。
生産性を高めることにチャレンジする姿勢はとても大事です。ですが背伸びのしすぎは自分の身を滅ぼしてしまいます。
当初の開発スケジュールから遅れてしまうことの方が印象が悪く見えてしまいます。
予定通りに開発を完遂することはエンジニアの立派な1つのスキルです。自分の能力を客観視して適切な期間設定ができるように心がけましょう。
コーディングスキルを磨き開発スピードを上げる
同じ仕事量であれば、当然開発技術が高いを人の方が早く開発を終えられます。
ソフトウェアエンジニアにとってコーディングスキルは開発力そのものです。
同じ規模のコードを書くのであれば、コーディングスキルが高ければ高いほど早く終わります。
エンジニアである以上、自分の技術力は常に磨いていきたいところです。
まとめ
現役エンジニアの残業時間の実態と、残業時間を減らすために取り組むべき4つのことについて紹介しました。
求人サイトや転職サイトが公表する労働時間の情報ではなく、実際に勤めている人達の情報が一番信憑性が高いと思います。ぜひ参考になればと思います。
労働時間は会社や職場の雰囲気で異なる部分があると思います。みなさんが興味のある企業の情報について知りたければ、その企業で勤める社員さんの声を聞くことが一番参考になると思います。
私は早く帰りたい。そしてゲームがしたい。そのためにどうすれば良いかを心がけて仕事をしています。(ドヤ顔
みなさんも早く帰りましょう!